[1L3-GS-10] AI応用：行動経済学

[1L3-GS-10-04] 広告画像の画像処理に基づく感情喚起状態の推定とCTR予測

〇長屋 優太¹、星野 崇宏^2,3 (1. 慶應義塾大学大学院、2. 慶應義塾大学、3. 理研AIPセンター)

キーワード：画像認識、感情喚起、意思決定

広告画像をクリックするか否かは多様な要因によって決定される。本研究では、広告画像が持つ印象に着目して、画像の感情喚起の指標とClick-Through-Rate(CTR)の関係性についての分析を行った。画像の感情喚起の指標として、valenceとarousalの二つの指標を導入した。valenceはpositiveとnegative、arousalはlow(低覚醒)とhigh(高覚醒)で評価されるものである。広告画像が持つvalenceとarousalの数値を予測するために、valenceとarousalの2つの感情次元に関する規範的評価を含む画像セットを用いて、感情喚起指標推定モデルを作成した。このモデルで予測されたvalenceとarousalに加えて、広告画像に付随するメタデータも含めることで、valenceとarousalの直接的なCTRへの影響を見ることができた。