2024年度 人工知能学会全国大会(第38回)

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[3E1-GS-10] AI応用:エンタテインメント

2024年5月30日(木) 09:00 〜 10:40 E会場 (イベントホール仮設3)

座長:柴田 健一(玉川大学)

09:20 〜 09:40

[3E1-GS-10-02] 得失ポイント比を考慮したeスポーツ選手の評価

〇野澤 友希1、足立 智子1 (1. 静岡理工科大学)

キーワード:eスポーツ、ストリートファイター、キルデス比

本研究では、CAPCOM 発売の格闘ゲーム「ストリートファイターシリーズ」を使用した公式チームリーグ戦を扱う。チームの獲得ポイント総数で順位が決まる。公式サイトでは、勝利した試合の獲得ポイントによる選手の順位が公開されている。しかし、敗北した試合は考慮されていない。改善には、FPS等のゲームにおけるキルデス比の概念の導入が考えられる。この考えのもと、町田・足立(FIT2023)の先行研究では、1バトルごとの勝敗の回数に注目し、勝ちバトル数と負けバトル数の比で選手の評価を行った。しかし、この大会のルールでは、戦略的にわざと1バトル負けて試合に勝利することが考えられる。そこで本研究では、試合ごとの獲得ポイントに注目し、獲得ポイントと損失ポイントの比を調べた。その結果、選手32人のうち、順位が10以上変動したのは、公式ランキングと比較すると3人であった。先行研究と比較すると1人であり、先の3人とは異なった。提案手法により、出場試合数が少なくても強い選手4人を見い出せた。さらに、提案手法は将来的に参加選手やeスポーツ大会が増大した場合にも適用でき、異なる大会を比較することができる。

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