2024年度 人工知能学会全国大会(第38回)

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[4Xin2] ポスターセッション2

2024年5月31日(金) 12:00 〜 13:40 X会場 (イベントホール1)

[4Xin2-01] 人間の多値変数間の観察的因果帰納における計算論的目標に関する分析

〇青木 颯大1、市野 弘人2、高橋 達二1、樋口 滉規3 (1.東京電機大学、2.東京電機大学大学院、3.中部大学)

キーワード:因果推論、二重過程理論、観察的因果帰納

これまで多くの認知科学研究が,人間が観察データから変数間の因果関係を学習する認知過程を数理モデルで説明することを試みてきた.また,その殆どのモデルが,着目する変数が2値変数に限定された枠組みを使用している.それは人間が取り組む問題の複雑さに反して過度に単純化された枠組みであり,人間の因果帰納に関する認知過程の解明はもとより,その認知科学的知見を実世界の意思決定問題やAI分野へと応用するためには,理論的な枠組を多値変数へと拡張する必要がある.ここで,多くの先行研究が,人間の因果帰納の初期段階が相関検出に基づいていると想定している.確かに2値変数に限定された枠組において,連関は相関と定義上区別することができず,連関について個別に考慮する必要はない.しかし,対象となる変数が3つ以上の値を取りうる場合には,相関と連関は定義上区別されるため,枠組を多値変数へと拡張する際には,改めて人間が因果帰納に際して具体的に相関と連関のどちらを検出しているかを検証する必要が生じる.本研究では,多値変数間の因果関係の推論課題に関する認知実験を実施し,結果に基づき検証を行った.

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