2024年度 人工知能学会全国大会(第38回)

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[4Xin2] ポスターセッション2

2024年5月31日(金) 12:00 〜 13:40 X会場 (イベントホール1)

[4Xin2-64] 連想ボードゲーム・ピクチャーズにおける抽象化・具体化能力と性格特性に関する研究

〇鈴木 丈慈1、坪井 辰馬1、大橋 玲音1、加藤 勇護1、櫻井 響1、坪倉 和哉1、小林 邦和1 (1.愛知県立大学)

キーワード:ゲームAI、ピクチャーズ、認知理解、性格特性、個人差

本研究では, 画像を用いた意思疎通を行うボードゲームである「ピクチャーズ」を通して, 能力や性格の個人差が抽象化・具体化能力に及ぼす影響を調査した. ピクチャーズは, 3名以上の参加者が交互に問題を出し合うことを繰り返すゲームで, 出題者は5種類の道具を使って20枚の写真カードの中の一つを表現し, 回答者は問題が対応する写真カードを推測する. 出題者には道具を用いて画像を抽象的に表すための能力が, 回答者には問題を具体化する能力が要求される. 実験では, 35名の回答者を対象に簡略化した問題を提示し, 正答率を算出した. 加えて, 個人の能力や性格特性に関する個人特性のデータを収集するためのアンケートを実施した. その後, 収集したデータをもとに回答者の個人特性と問題の正答率との相関分析を行った. 分析の結果, 抽象化・具現化能力が高いことを自覚している回答者ほど正答率が有意に高いことが確認され, 個人特性がパフォーマンスに影響していることが示唆された. 本研究は, 画像を用いて意思疎通を行う抽象化・具体化が必要なタスクに対する人工知能の発展に寄与することが期待される.

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