2017年第78回応用物理学会秋季学術講演会

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一般セッション(ポスター講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.5 有機太陽電池

[5p-PA3-1~46] 12.5 有機太陽電池

2017年9月5日(火) 16:00 〜 18:00 PA3 (国際センター1F)

16:00 〜 18:00

[5p-PA3-31] 均一かつ緻密な薄膜形態を有するペロブスカイト薄膜作製のための結晶工学的研究

〇(B)深澤 祐輝1、緒方 啓典1,2,3、大仲 友子1、木内 宏弥2、竹内 大将2、伊東 和範1、牛膓 雅人1、小林 敏弥1 (1.法大生命、2.法大院理工、3.法大ナノ研)

キーワード:太陽電池、ペロブスカイト

ハロゲン化鉛系ペロブスカイト化合物を光吸収層に用いた有機-無機ハイブリッド太陽電池の変換効率は、現在20%を越え、CIGSやCdTeなどの化合物半導体太陽電池の変換効率に並ぶ状況にある。一方、ペロブスカイト太陽電池の耐久性に関しては、多くの要因が報告されており、ペロブスカイト太陽電池の耐久性向上は現在重要な課題となっている。我々は、ペロブスカイト化合物の構造上の特徴に着目し、大気下で高い安定性を持つペロブスカイト化合物の特性について調べている。近年、カチオンとしてFA(HC(NH2)2)、MA(CH3NH3)およびCsを用いたペロブスカイト混晶薄膜が高い耐熱性および耐湿性を有し、安定した太陽電池特性を示すことが報告されている。本研究では、ペロブスカイト混晶薄膜の各種カチオンの割合がペロブスカイト相の結晶性、電子状態、電荷輸送特性、太陽電池特性および耐久性に与える影響について調べた。