2020年第67回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(ポスター講演)

15 結晶工学 » 15.3 III-V族エピタキシャル結晶・エピタキシーの基礎

[13p-PA5-1~14] 15.3 III-V族エピタキシャル結晶・エピタキシーの基礎

2020年3月13日(金) 13:30 〜 15:30 PA5 (第3体育館)

13:30 〜 15:30

[13p-PA5-11] GaAs基板上Sb系HEMTにおけるGaSbバッファを用いた低転位化

大金 剛毅1、平岡 瑞穂1、林 拓也1、國澤 宗真1、渡邊 一世2,1、山下 良美2、原 紳介2、町田 龍人2、笠松 章史2、遠藤 聡1、藤代 博記1 (1.東理大基礎工、2.情報通信研究機構)

キーワード:高電子移動度トランジスタ、半導体、分子線エピタキシー

高速化・低雑音化に優れるHEMTのチャネル材料としてGaInSbが報告されている。しかしながら、課題として電子移動度(μ)が小さいことが挙げられ、μが小さい原因の一つとして、AlSbとGaAsの界面においてⅤ族・Ⅲ族同士のintermixingが起こり、格子欠陥により発生した多くの貫通転位がチャネルに伝播していることが考えられる。本研究ではバッファとして用いるAlSbとGaAsの界面における貫通転位の低減を目的としてGaSb バッファを導入し、積層する材料を変化させ界面における材料のintermixingを改善することで、貫通転位の発生およびチャネル層への伝播を低減し、μの向上に優位であることが示唆された。