第99回日本医療機器学会大会

講演情報

シンポジウム

シンポジウム3 医療機器の進歩は医療機関で働く女性の活躍推進にどのように影響した

2024年6月22日(土) 10:30 〜 11:55 第3会場 (アネックスホール F205+F206)

座長:内田 美保(聖徳大学),髙橋 純子(北陸大学)

10:45 〜 11:00

[シンポジウム3] 〜いのちのエンジニア〜

女性臨床工学技士の今昔物語,そしてその先へ

千葉 美樹 (公益財団法人仙台市医療センター 仙台オープン病院診療支援部 臨床工学室)

「臨床工学技士」=男性が多く,特に循環器業務に携わるのは男性が多い,というのは一昔前よりも以前のことであり,現在は臨床の現場のみならず臨床を経験してから企業への転職または大学院への進学など,様々なキャリア形成を歩んでいる女性も増加している.
そもそも臨床工学技士という職種自体に性差は関係ないと思われるが,昭和の時代の教育として「技術・家庭科」という2つの教科があり,男子学生・女子学生は別々の授業を受けていたという背景がある.
「女子向き」の内容は調理,被服製作であったり,「男子向き」の内容は,設計,木材加工という性別役割分担の刷り込みのような時代があった.この刷り込みが女性の働き方に大きく影響していることは間違いないと思っている.
この時代を経て,現在の臨床工学技士の男女の割合はどう変化しているか,また医療機器の進歩に伴い,女性臨床工学技士がどう現場で必要とされているかを共有できればと思う.