日本体育・スポーツ・健康学会第72回大会

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健康福祉研究部会 » 【課題A】 健康増進につながる体力・運動の在り方をいかに考えるか

健康福祉研究部会【課題A】テーマ別シンポジウム/ライフスタイルに応じた健康増進・体力向上の捉え方―「女」を生きることと健康・スポーツ―

2022年8月31日(水) 14:00 〜 15:50 第8会場 (2号館2階21教室)

コーディネーター:⾼尾 将幸(東海大学) 指定討論者:山口 理恵子(城西大学)

[健康福祉-SA-3] 学習指導要領と女性のスポーツ

*高橋 修一1 (1. 日本女子体育大学)

<演者略歴>
1988年4月から2008年3月まで山形県公立高等学校教諭、2008年4月から2014年3月まで山形県教育委員会指導主事、2014年4月から2019年3月まで文部科学省国立教育政策研究所教育課程調査官兼スポーツ庁政策課教科調査官、2019年4月から日本女子体育大学体育学部教授。2017・2018年改訂学習指導要領の編集を務める。
2017・2018年改訂の学習指導要領の体育科・保健体育科の目標には「生涯にわたって心身の健康を保持増進し豊かなスポーツライフを実現(継続)する」旨の記載がある。また、同解説では、「豊かなスポーツライフを継続していくためには,運動の技能を高めていくことのみならず,体力や技能の程度,性別や障害の有無,目的等の違いを越えて,運動やスポーツの多様な楽しみ方を社会で実践することが求められる。そのため,新たに共生の視点を踏まえて指導内容を示すこととした」と示されている。他方、体育の授業を除く1週間の総運動時間が0分の児童生徒の割合が、小学校男子4.0%、小学校女子5.0%、中学校男子5.6%、中学校女子11.5%、高等学校男子14.9%、高等学校女子32.9%という調査結果もある。
 本発表では、学習指導要領の趣旨や内容及び歴史的な経緯等について説明するとともに、学校における体育授業の現状等について紹介し、女性の運動やスポーツについて考えてみたい。