[10保-レクチャー-1] 保健教育における技能の体系化構想に向けて
<演者略歴>
筑波大学修士課程体育研究科健康教育学専攻修了、茨城県立医療大学を経て1999年に金沢大学教育学部に着任。
現在は、金沢大学人間社会研究域人間科学系教授。
筑波大学修士課程体育研究科健康教育学専攻修了、茨城県立医療大学を経て1999年に金沢大学教育学部に着任。
現在は、金沢大学人間社会研究域人間科学系教授。
近年、改めて教科の本質を問い直すような議論が盛んである。これは学習指導要領の今改訂の際に、教科等を横断する「汎用的な能力」が問われたことに伴い、各教科の特質に基づく固有な資質・能力が見直されることにもなったからと言える。こうした中、保健においても他教科と同様に「知識・技能」が位置付けられた。これによって、保健で「何ができるようになるのか」が問われるとき、技能も含めた検討が求められるようになった。
保健では従来、生活指導としての役割が重視されたことで教科としての存在意義が曖昧であった時期もあり,教科としての保健で技能を扱うことに対しては慎重な考え方もみられる。今回も、技能はストレスへの対処や応急手当の内容に限定されている。しかしながら、これ以外の内容でも保健の技能として取り扱うべきものが考えられるであろうし、保健教育に広く目を向ければ手洗いや歯磨き指導など、様々な技能が取り上げられてきた。
本発表では、保健における技能の体系化構想に向けて、論点整理を行った上で、他教科等における技能の指導や評価の実際、技能に関わる研究等を手掛かりに、情報提供を行う。
保健では従来、生活指導としての役割が重視されたことで教科としての存在意義が曖昧であった時期もあり,教科としての保健で技能を扱うことに対しては慎重な考え方もみられる。今回も、技能はストレスへの対処や応急手当の内容に限定されている。しかしながら、これ以外の内容でも保健の技能として取り扱うべきものが考えられるであろうし、保健教育に広く目を向ければ手洗いや歯磨き指導など、様々な技能が取り上げられてきた。
本発表では、保健における技能の体系化構想に向けて、論点整理を行った上で、他教科等における技能の指導や評価の実際、技能に関わる研究等を手掛かりに、情報提供を行う。