日本体育・スポーツ・健康学会第72回大会

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ポスター発表(専門領域別)

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体育方法(奇数演題) ポスター発表

2022年9月2日(金) 10:00 〜 11:00 第一体育館バスケ2 (第一体育館バスケ)

[09方-ポ-01] 主体的運動部活動の指導の在り方

部員の受け止め方を中心に

*深見 英一郎1、井上 一彦2 (1. 早稲田大学、2. 岩手県立大学)

運動部活動は、部員の自主的・自発的な参加により行われるスポーツ活動であり、また学校教育の一端を担う教育活動として位置づけられている。そのため、指導者の監督の下、個人や集団としての目的や目標を持ち切磋琢磨することを通じて人間関係の大切さ、組織を機能させることの重要性を学ぶことが期待されている(文部科学省, 2017)。他方、その取組に関しては「勝利を目指すこと、今以上の技能の水準や記録に挑戦することは自然なこと」(スポーツ庁, 2018)と記載されているように勝利追求を本質とする競技スポーツとしての側面も有している。このように運動部活動は、教育と競技という2つの重要な側面を有した学校教育活動であるが、両方の目標を同時に追求・実現することは指導者と部員の両者にとって非常に難しい。例えば、運動部活動の運営や練習方法の決定に関して競技力向上を求めれば、全部員への平等性・公平性を担保することが難しくなる。その一方で、教育的価値を求めれば、勝利や練習効率を度外視した判断が必要になることがある。
近年では、部員との意見交換や部員の主体性を尊重した指導の在り方が求められている(文部科学省, 2013; 日本スポーツ協会, 2019)。しかしながら、実際に指導者がどのような環境を設定し、部員に対してどのような働きかけをすれば、部員主体の運動部活動が展開できるのか、また部員の主体性を尊重しながら同時に競技力向上を追求していくにはどのようにすればよいかについてはこれまで検討されていない。
そこで本研究では、運動部活動の指導者と部員の両方に調査を行い、競技力向上を目指しつつ、部員の主体性を保障する運動部活動の指導の在り方とはどのような方法か、またどのようにすればそのような運動部活動を展開できるかについて検討する。