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[1K0601-08-02] 下水汚泥の好気性発酵処理における副資材の簡易評価方法の検討
司会:芳賀 一寿(秋田大学)
キーワード:下水汚泥、好気性発酵、副資材、評価方法
近年、下水汚泥の有効利用が進められているが、バイオマス資源としてのエネルギー利用(燃料化)や緑農地利用(肥料化)は未だ十分とはいえず、国土交通省ではこれらの分野の用途拡大へ注力する方針を掲げている。下水汚泥を燃料化または肥料化するには、下水汚泥中に大量に含まれる水分を減少させる必要があり、その方法としては加熱乾燥、好気性発酵、炭化および焼却等が挙げられる。中でも、外部燃料を必要とせず、下水汚泥の発酵熱を利用する好気性発酵は、安価で省エネルギーな方法といえる。下水汚泥の好気性発酵処理では、下水汚泥の性状に応じて発酵を促すための副資材の種類や添加量を決定することが重要であるが、効率的に材料設計を行うための簡便な発酵評価手法は知られていない。そこで本研究では、多点式簡易断熱容器を試作し、少量試料で好気性発酵の挙動を評価するための諸条件を検討した。その結果、下水汚泥と副資材の混合時間や試験容器への充填方法を工夫することで,副資材の種類や添加量による発酵挙動の違いを判定できた。以上より,本手法は,現場における大規模試験前の原料配合や副資材選定のための簡易評価方法として有効であると考えられた。
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