資源・素材2021(札幌)

講演情報(2021年8月18日付 確定版)

企画講演

【企画講演/募集型企画】 最近の石炭等エネルギー資源の開発・利用の動向

2021年9月15日(水) 08:30 〜 11:55 第1会場 (Webex)

司会:大川 浩一(秋田大学)、菅井 裕一(九州大学)、濵中 晃弘(九州大学)

09:05 〜 09:20

[2K0101-11-03] (学生発表:修士課程) 三笠市での水素利用型UCGに関するプレF/S

○池田 雅裕1、児玉 淳一1、出口 剛太2、濱中 晃弘3、板倉 賢一4、高橋 一弘4、福田 大祐1、藤井 義明1 (1. 北海道大学、2. 地下資源イノベーションネットワーク、3. 九州大学、4. 室蘭工業大学)

司会:大川 浩一(秋田大学)

キーワード:石炭の地下ガス化、同軸方式、フィージビリティスタディ、三笠市

現在、北海道の三笠市では、石炭の地下ガス化(Underground Coal Gasification,以下UCG)の実用化に向け、大型模型実験等により技術的な検討が行われているが、プロジェクトの実用化には経済性の評価も不可欠となる。特に、UCGにおいてはボーリングや注入する酸化剤の費用などがコストの多くを占めるため、これらの評価が重要となる。本研究は、三笠市でのUCGが実証実験を行う段階に入ったことなどを受け、同市でのUCGに関するプレフィージビリティスタディを行ったものである。まず、国内の炭層を対象にしたUCGに関する既往のF/Sと大型模型実験の結果をもとに、炭層条件や生産ガスの利用方法などを現在三笠市で検討されている方式に合わせて行った。その結果、1時間に1ton、年間8760tonの石炭をガス化する想定で検討したところ、生成できる水素は年間約940tonになることが分かった。次に、UCGにおける操業条件やコストに関する感度分析を行い、収益の変化について考察した。さらに、リンキング方式等の既存の方式と、現在三笠市で検討されている同軸方式の比較を行い、同軸方式によるボーリング本数の削減の効果についても分析した。

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