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[2K0501-05-05] 製鉄用原料ソース拡大を目指した低ランク炭と低品位鉄鉱石のアップグレーディング
司会:芳賀 一寿(秋田大学)
キーワード:製鉄、低ランク炭、低品位鉄鉱石、アップグレーディング
鉄は現代文明社会を支える基幹素材の1つである。日本鉄鋼連盟の最新の『worldsteel銑鉄・粗鋼生産速報』を見ると、世界の粗鋼生産量は、2000年の約8億トンから増加の傾向を続け、一時的な低下はあるものの、現在は18億トンを上回り、その量はインドなどの新興国における需要増大により今後も増加し続けると予想されている。これに対し、本国の鉄鋼業は「国内需要の減少」、「老朽化設備のリプレース」、「労働力の問題」などに加えて、①粗鋼生産量の増加にともなう高品位の石炭そして鉄鉱石、つまり、良質な製鉄原燃料の枯渇と価格高騰が強く懸念されており、また、②国内一次エネルギーの10%前後を消費し、約5%を排熱として放出させ、さらに、③巨大CO2排出産業と位置付けられている。つまり、言い換えれば日本の鉄鋼業は『資源・エネルギー・環境の3問題』に直面している。そこで本発表では、①の解決を目指し、講演者が取り組んでいる「分子動力学シミュレーションを用いた化合物添加による低品位炭のコークス原料化」ならびに「アルカリ処理を用いる低品位鉄鉱石アップグレーディング法の開発」について紹介する。
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