【企画講演／招待講演】 カーボンニュートラルに向けたリサイクル原料処理拡大の取り組み

[3K0407-12-05] 銅製錬プロセスを活用したE-Scrapリサイクルの推進と化石燃料の削減

○小川 正路¹、山下 孝¹ (1. 三菱マテリアル株式会社)

司会：川村 茂（秋田大学）

キーワード：リサイクル、E-Scrap、化石燃料

家電やパソコン、携帯電話やスマートフォン、ネットワーク機器など、各種電子機器類の廃基板は、金・銀・銅・パラジウムなどの有価金属を高濃度に含有する金銀滓（E-Scrap）と呼ばれ、貴重な製錬原料の新たな供給元（都市鉱山）として近年注目を浴びている。
環境意識の高まりを背景とした世界各国における家電などのリサイクル率向上に伴い、こうしたE-Scrapの発生量は拡大基調にある。
当社は、環境対応に優れたユニークな製錬技術である｢三菱連続製銅法｣を強みに、E-Scrapの受入・処理の拡大を進めることで、グループ会社の小名浜製錬(株)と合わせた処理量世界シェアNo.1を実現するとともに、E-Scrapの化石燃料代替使用を推進している。本発表では、この特徴的な銅製錬プロセスのE-Scrapリサイクルにおける優位性とE-Scrap処理推進による化石燃料の削減について報告する。