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[1105-25-03] (学生発表:修士課程)北海道の高速道路のり面におけるMICP法による現場固化試験
司会:芳賀一寿(秋田大学)
キーワード:のり面、MICP法、炭酸カルシウム、地盤固化、現場試験
北海道の高速道路のり面には、融雪や降雨による表層崩壊を防止するためにのり面保護工が施工されている。現在用いられている保護工は、コンクリート構造物による方法や植生工などがあるが、筆者らは低環境負荷型の新しい保護工として、北海道由来の尿素分解菌を用いて炭酸カルシウムを析出させるMICP法による地盤固化技術に着目した研究を実施中である。これまでに、寒冷地である北海道の地盤材料から比較的低温下で高いウレアーゼ活性を有する尿素分解菌を単離し、室内試験による北海道の地盤材料の固化に成功している。しかし、北海道の地盤材料を対象としたMICP 法による地盤固化技術の現場試験が実施された事例がないことから、北海道ののり面で現場固化試験を実施した。現場の60 cm四方ののり面地盤に対し、菌体培養液と尿素およびカルシウム源を含む固化溶液を噴霧した。3週間の現場固化試験を実施した結果、表層が固化したのり面地盤が得られた。この固化したのり面地盤に対し、強度を測定するための針貫入試験と炭酸カルシウム含有量測定を実施した。以上の結果より、現場でのMICP法によるのり面の地盤固化技術の有効性を確認することができた。
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