資源・素材2022(福岡)

講演情報(2022年7月27日付 確定版)

若手・一般ポスター発表(ショート講演)

【若手・一般ポスター発表ショート講演】環境・リサイクリング分野

2022年9月6日(火) 13:00 〜 14:45 第1会場 (A11)

司会:芳賀一寿(秋田大学)、松岡光昭(関西大学)

14:25 〜 14:30

[1105-25-18] (学生発表:修士課程)自動車シュレッダーダスト(ASR)の石炭代替燃料化

○北岡 駿一1、川村 茂1、芳賀 一寿1、高崎 康志1、柴山 敦1 (1. 秋田大学)

司会:松岡光昭(関西大学)

キーワード:自動車シュレッダーダスト、リサイクル、物理組成、発熱量、ハロゲン

国内の使用済み自動車(ELV)は年間約350万台処理されており、これらは解体・破砕され、部品や金属が回収された後の残渣として自動車シュレッダーダスト(以下ASR:Automobile Shredder Residue)が産出されている。ASRのリサイクル割合はサーマルリサイクルが約70%、マテリアルリサイクルが約30%であり、主に焼却炉の後段にボイラーも用いた蒸気回収が行われている。本研究では、近年石炭価格の暴騰やカーボンニュートラルの点からエネルギーコスト削減、低炭素化を目的とし、石炭の代替としてASRの燃料化の可能性の検討を行った。ASRの構成比は樹脂が約35wt%で全体の約75wt%が可燃物であり、金属類などの不燃物、4.00㎜以下の判別が困難なものは約25wt%となった。また、ASR中の樹脂には、設備腐食の要因となるハロゲン(主に塩素)が約5wt%含まれており、これを9割以下に低下させることが望ましい。そのため、ASR中の不燃物、脱塩素化をおこなうことで一般的なASRの発熱量約18.8[MJ/kg]から石炭と同等程度(約27.1[MJ/kg])の発熱量を保有できる燃料を製造できることが示唆された。

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