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[1209-27-16] (学生発表:修士課程)銅電解精製を考慮したアノードおよびカソード不純物金属線巻き銅電極のアノード分極特性とその場観察
司会:竹田 修(東北大学),佐々木 秀顕(愛媛大学)
キーワード:銅電解精製、ガルバニック腐食、アノード不動態化、その場観察
本研究では、銅電解精製におけるアノード反応を銅と不純物とのガルバニック対とみなし、それを模擬した銅棒試料のアノード溶解に関する電気化学測定と形態のその場観察を行った。今年度の春季大会では、不純物として貴金属(Au, Ag)と卑金属(Zn, Sn)を選択し、それらの金属線を銅棒に巻いた試料とめっきした試料を硫酸性硫酸銅水溶液中でアノード分極実験を行い比較検討した。その結果、金属線を巻き付けた試料は目視できる電極表面の変化が明確であることや、卑金属は銅の不動態化領域で卑金属の溶出による電流が一定に流れ、貴金属は高電位で貴金属部分にて酸素発生する現象が観測された。
本報告では銅線に金属線を巻く方法を選択し、新たな貴金属(Pt, Pd)と卑金属(Ni, Pb, Cd)を用いて総合的に比較検討を行った。その結果、貴金属の酸素発生開始電位は高い順にAu>Pt, Ag>Pdであり、卑金属の不働態域でのアノード電流は大きい順にZn>Cd>Snであった。NiとPbは卑金属であるが、アノード分極時に高電位で酸素発生が起こることが確認された。
本報告では銅線に金属線を巻く方法を選択し、新たな貴金属(Pt, Pd)と卑金属(Ni, Pb, Cd)を用いて総合的に比較検討を行った。その結果、貴金属の酸素発生開始電位は高い順にAu>Pt, Ag>Pdであり、卑金属の不働態域でのアノード電流は大きい順にZn>Cd>Snであった。NiとPbは卑金属であるが、アノード分極時に高電位で酸素発生が起こることが確認された。
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