資源・素材2022(福岡)

講演情報(2022年7月27日付 確定版)

若手・一般ポスター発表(ショート講演)

【若手・一般ポスター発表ショート講演】プロセス・素材分野 (2)

2022年9月6日(火) 13:00 〜 14:30 第3会場 (A13)

司会:安田 幸司(京都大学)、松浦 宏行(東京大学)

13:15 〜 13:20

[1306-24-04] (学生発表:修士課程)炭素飽和下でBaB4O7系およびNa2B4O7系フラックスを用いた電動車モータからレアアース、銅、鉄の分離回収に関する基礎研究

○福田 賢人1、荒井 誠也2、小川 和宏2、山口 勉功1 (1. 早稲田大学、2. 日産自動車株式会社)

司会:安田 幸司(京都大学),松浦 宏行(東京大学)

キーワード:レアアース、ネオジム磁石、相分離、スラグ、EVモータ

モータはネオジム磁石と電磁鋼板等からなるロータと、銅線と鉄系材料からなるステータから構成される。モータは振動にも耐えられるように頑強に製造されており、強い磁力も有するため、その解体には困難さを伴う。
そこで本研究では、レアアース、鉄、銅を含む電動車モータを炭素飽和下で溶融し、レアアースをスラグ相に、鉄と銅をFe-Cu-C系の二液相分離を用いて溶鉄相と溶銅相に分離することが可能か試薬を用いて調べた。目的の組成となるようにBaB4O7ないしはNa2B4O7とNd2O3、Fe、Cuを目的組成になるよう秤量し、黒鉛るつぼに装入した後、1400℃~1500℃で、二時間融解した後、試料を水冷した。冷却した試料は鉛直方向上部に、Nd2O3- BaB4O7系ないしはNd2O3- Na2B4O7系スラグ、溶鉄相と溶銅相の三相に分離していた。溶鉄相と溶銅相中のレアアース濃度は最大で0.03 mass%程度であり、またスラグ相中のFeとCu濃度も0.1 mass%以下であった。これらの結果から、ロータとステータを同時に溶解し、レアアース、鉄と銅を分離、回収できる可能性を確認できた。

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