13:55 〜 14:00
[1306-24-12] (学生発表:修士課程)気相を介した酸化ルテ二ウム触媒からのルテニウムの回収
司会:安田 幸司(京都大学),松浦 宏行(東京大学)
キーワード:リサイクリング、白金族金属、ルテニウム
白金族金属(PGM)は、耐熱性、耐食性および特異な触媒特性を有しており、様々な工業分野において欠かせない材料である。PGMは生産量が少なく、資源も特定地域に偏在しており、供給リスクが高いため、使用済み製品からの回収が重要である。PGMの1種であるルテニウム(Ru)は塩素発生用電極に使用されている。塩素発生用電極の一般的な構造は、基体となるチタン(Ti)板上に触媒層としてRuO2-Ta2O5が被覆されている。使用済み電極よりRuを回収するためにはRuO2-Ta2O5混合物を酸溶解する必要があるが、強力な酸を使用しなければ溶解は困難である。本研究では、RuとTaを分離すると同時にRuを希土類酸化物との複合酸化物として回収する新しい回収手法について検討した。この方法では触媒層中のルテニウム酸化物のみを気化し、そのルテニウム酸化物を希土類酸化物と接触させ、希土類酸化物との複合酸化物を生成させる。こうすることで、RuとTaを分離して、塩酸に溶解可能な化合物としてRuを回収する。生成した複合酸化物を塩酸に溶解し分析したところ、Ruが高い収率を示したことを確認した。
講演PDFファイルダウンロードパスワード認証
講演集に収録された講演PDFファイルのダウンロードにはパスワードが必要です。
現在有効なパスワードは、[資源・素材学会会員専用パスワード]です。
※[資源・素材学会会員専用パスワード]は【会員マイページ】にてご確認ください。(毎年1月に変更いたします。)
[資源・素材学会会員専用パスワード]を入力してください