【若手・一般ポスター発表ショート講演】地球・資源分野

[1407-12-06] (学生発表：修士課程)自由面近傍の鉄筋が及ぼすコンクリート板の動的破壊に関する基礎的研究

○竹内 将人¹、高橋 良尭²、笹岡 孝司¹、濵中 晃弘¹、島田 英樹¹、佐分利 禎²、久保田 士郎² (1. 九州大学、2. 産業技術総合研究所)

司会:笹岡孝司(九州大学）

キーワード：鉄筋コンクリート、小規模発破、DIC

近年，日本では都市部を中心に鉄筋コンクリート構造物の老朽化が深刻な問題となっている。それらの解体や改修工事に対して，爆薬等を用いた小規模発破技術の普及が期待されているが，鉄筋コンクリート構造物に小規模発破を適用する場合の影響について，未だ十分に検討されていない。

そこで本研究では，鉄筋が破壊に及ぼす影響を明らかにするため鉄筋を内在したコンクリート供試体を用いて室内発破試験を実施し，高速度カメラによる撮影画像を基にデジタル画像相関（Digital Image Correlation：DIC）法を用いたひずみおよび応力解析等を行った。その結果，コンクリート内に局所的な高密度体である鉄筋が存在することで，その周辺では応力波の反射，応力集中などの要因で引張応力が集中することで，鉄筋周辺においてき裂が発生することが明らかとなった。