【一般講演】資源経済と社会システム／ 資源開発技術

[2401-08-05] 坑内掘り鉱山内坑道におけるWi-Fi Direct通信の検証

○池田 啓¹、安達 毅¹、チェン リン²、川村 洋平³ (1. 秋田大学、2. ヴィッツウォーターズランド大学、3. 北海道大学)

司会：才ノ木敦士（熊本大学）

キーワード：坑内通信、Wi-Fi Direct、アドホック通信

世界的な人口増加と供給需要の増加により、より深い場所での採掘も必要となり、鉱山労働者が直面するリスクも高まっている。近年では、生産量を最大化し、環境への悪影響を低減する、より効率的で安全な技術開発の必要性が高まってきた。近年では、ソフトコンピューティング、人工知能、ビッグデータ、データマイニングを中心とした情報通信技術（ICT）が進展している。
本研究では、複雑化する坑内掘り鉱山での鉱山労働者の安全監視に役立つアドホック通信システムを開発する。通信規格は、アドホック通信の中のWi-Fi Directを使用した。この通信システムは、坑内掘り鉱山内の環境データを地上あるいは遠隔地で検証できる、費用対効果の高いものである。鉱山従事者に携帯端末を持たせることでデータロガから通信範囲を通り過ぎる間にセンサデータを回収する。その後、携帯端末間でもアドホック通信が可能でデータが共有されていく。通信システムの通信評価は、実証実験と鉱山でのシミュレーションを比較することで行う。この通信システムは、他のスマートマイニング技術の実装にも利用される予定で資源開発分野の情報化を先導する。