【一般講演】 環境

[1K0414-19-01] 吸水ポリマーを用いたトリチウム汚染水保管方法の基礎的検討（その9）

○桧垣 正吾¹、山中 ニコラス介ジョン²、久保 謙哉²、大石 徹³ (1. 東京大学、2. 国際基督教大学、3. 日鉄セメント株式会社)

司会：菅原 一輝（北九州市立大学）

キーワード：トリチウム汚染水、廃棄物処理、パッシブ浄化、減容化

トリチウムは水素の同位体であるため、通常の汚染水処理手法では除去することが不可能である。そのため、福島第一原子力発電所の事故では、多量のトリチウムを含んだ汚染水が処理できずにタンクで長期間保管されている。また、増え続ける汚染水タンクの設置場所や、 自然災害やタンクの老朽化によりトリチウムを含んだ汚染水が漏水する危険性も指摘されている。本研究では、紙おむつ等で使用されている吸水性ポリマーを用いて、トリチウムを含む汚染水を安全に保管し、かつエネルギー不要で安全に減容化できる技術を見出し報告してきた。今回はその後得られた知見について、特に吸水性ポリマーの放射線耐性に関する知見について報告する。