【一般講演】 鉱物処理／リサイクル

[3K0307-16-06] （学生発表：修士課程） 超難処理炭素質難処理金鉱石のチオ尿素抽出法の改善

○須山 郁実¹、コジョ コナドゥ¹、青木 悠二²、笹木 圭子¹ (1. 九州大学、2. 住友金属鉱山株式会社)

司会：芳賀 一寿（秋田大学）

キーワード：炭素質難処理金鉱石、金抽出、チオ尿素、シアンフリー、逐次的前処理

炭素質難処理金鉱石とは、硫化物と炭素質を含有しており経済的に抽出することが困難とされている金鉱石である。金粒子が硫化物に閉じ込められているうえに金シアン錯体が炭素質に吸着し、回収ロスが生じる。金抽出を行う際には金粒子の単体分離を促進する前処理のみならず、炭素質分解を目的とした処理が必要である。シアンを低環境負荷であるチオ尿素に置き換えたときには、金錯体の性質が異なるため、炭素質への吸着特性も異なる。チオ尿素抽出は、酸性条件下で行われることや浸出速度が速いことがシアンにまさる利点である。本研究では炭素質難処理金鉱石をチオ尿素抽出する場合の鉱石の前処理法の最適化について検討した結果を報告する。