資源・素材2024(秋田)

講演情報(2024年8月7日付 確定版)

若手・一般ポスター発表(ショート講演)

ポスター発表ショート講演(環境/リサイクル) [9/11(水) PM 第2会場]

2024年9月11日(水) 13:40 〜 14:56 第2会場 (一般教育2号館 1F 102) (一般教育2号館 1F 102)

司会:菅原 一輝(北九州市立大)

14:36 〜 14:40

[2209-27-15] セラミック多孔体を用いたマイクロ/ナノバブリングによる炭酸カルシウムの晶析

○辻川 大智1[修士課程]、日下 英史1 (1. 京都大学)

司会:菅原 一輝(北九州市立大)

キーワード:カーボンニュートラル、CCU、二酸化炭素吸収、マイクロ/ナノバブリング

カーボンニュートラルの達成には、各種事業所から排出されるCO2の吸収・利用が不可欠である。その一環として、CO2を含むガスを微細気泡化し、Ca(OH)2懸濁液にCO2を吸収させてCaCO3を晶析させる化学吸収法が提案されている。しかし、従来の研究では、反応率(CaCO3晶析に関与するCO2の割合)が20 %程度と低いという課題が存在していた。本研究では、多孔体チューブにCa(OH)2懸濁液とガスを同時に通水・通気するバブリング法において、CO2物質流量、Ca(OH)2添加濃度、多孔体の孔径など、同バブリングの各種因子を種々変化させ、それらの因子がCaCO3生成速度、あるいはCO2吸収率に及ぼす影響について検討した。その結果、孔径0.8 µm、Ca(OH)2添加濃度10 g/L、Ca(OH)2懸濁液流量10 L/minの条件の下、CO2物質流量0.092 mol/minで反応率ほぼ100 %、0.13 mol/minで89 %と、極めて高い反応率でCaCO3晶析が可能であることが確認された。