【企画講演】素材プロセッシングにおけるシミュレーションおよびデータサイエンスの活用事例 ②　 ［3/14(金) PM 　第3会場］

[3K0303-07-05] 粉体プロセス解析ソフトウェア「UX-DEM」の開発とテーブル選別機への応用

○曽田 力央¹、山本 通典¹ (1. ＪＸ金属株式会社)

司会：中村　健作（JX金属株式会社）

キーワード：粉体シミュレーション、比重選鉱、ウィルフレーテーブル

JX金属グループでは、資源開発、精錬、金属リサイクルから、銅やレアメタルなどの非鉄金属に関する情報通信材料、半導体材料など先端素材の製造・販売までグローバルに展開している。粉体プロセスはこれら幅広い事業領域で横断的に使われているため、粉体制御技術は当社のコア技術の一つである。この粉体制御技術の更なる活用と高度化のためにはシミュレーション技術の活用が不可欠である。そこで、当社では個々の粒子の間に働く接触力を計算することでその軌跡を追跡し、粒子群全体の運動を解析する現在主流の粉体解析手法である離散要素法（Discrete Element Method;DEM）に基づく粉体シミュレーションソフトウェア「UX-DEM」を内製し、社内粉体プロセスの改善、プロセスメカニズムの解明、新規設備導入時の設計等に活用している。本講演では、内製した粉体シミュレーションソフトウェア「UX-DEM」の概要と特徴を述べたのち、選鉱工程やリサイクル等の比重選別で広く利用されている代表的な振動テーブルである「テーブル選別機」（ウィルフレーテーブル）への適用事例について報告する。