[S-26-3] Lewy小体型認知症診療におけるピットフォール
認知症は大脳病変による器質性疾患であり、それぞれの疾患の脆弱部位に由来する一定の症候学的なパターンを呈する。また、個々の認知症患者の症候学のパターンを把握することによって、原因疾患の診断に結びつき、各々の患者でどの症状が問題なのかを明らかにすることによって、治療法や介護法の方針決定に役立つ。特に神経症候は重要であり、アルツハイマー型認知症と非アルツハイマー型認知症との鑑別、日常生活活動における問題点の把握、治療や介護の工夫、生命予後の見通しに有用である。従って、認知症の診療は、症候学の分析により鑑別診断・治療・介護に寄与する臨床医冥利に尽きる分野であり、内科の基礎を有し神経診断学に精通した神経内科医が携わるべき、やり甲斐のある分野である。本シンポジウムでは、認知症診療のピットフォールについて紹介することにより、神経内科における認知症診療の質の向上を目指したい。
1990年 京都大学医学部 卒業、京都大学病院神経内科入局
1993年 - 1997年 京都大学脳病態生理学講座にて医学博士号取得
2000年 滋賀県立成人病センター老年神経内科 医長
2010年 滋賀県立成人病センター老年内科 副部長
2013年 滋賀県立成人病センター老年内科 科長
2015年6月 かわさき記念病院 診療部長
2016年4月 かわさき記念病院 副院長
2004年 - 2009年 京都大学脳病態生理学講座臨床脳生理学 非常勤講師
所属学会:
日本神経学会 専門医・指導医
日本認知症学会 専門医・指導医
日本内科学会 総合内科専門医
日本脳卒中学会 専門医
日本認知症学会 代議員
日本高次脳機能障害学会 幹事
日本神経心理学会 理事
日本神経精神医学会 評議員
日本老年精神医学会
Corresponding Fellow, American Academy of Neurology
受賞歴:
平成24年度日本認知症学会学会賞:Lewy小体型認知症の精神症状の特性と神経生物学的基盤に関する研究
抄録パスワード認証
パスワードは抄録集に記載してあります。