日本薬学会第142年会(名古屋)

セッション情報

一般シンポジウム

[S15] 感染初期のCOVID-19患者の重症化を防止するための新規生薬エキス製剤の開発と課題

2022年3月26日(土) 16:00 〜 18:00 [D会場] 会議室141+142 (1号館4階)

オーガナイザー:日向 須美子(北里大東医研)、合田 幸広(国立衛研)

 ウイルス性感染症の初期治療に用いられる漢方薬(麻黄湯、葛根湯、麻杏甘石湯など)の主薬である麻黄は、エフェドリンアルカロイドを含有するため、副作用(興奮、動悸、血圧上昇、排尿困難、不眠等)を惹起する。そこで、麻黄から副作用成分を除去したEFE (Ephedrine alkaloids-free Ephedra Herb extract)を開発した(特許第6781881号)。2016年3月26日~29日に横浜で開催された日本薬学会第136年会において、私達はEFEに関する最初のシンポジウム「エフェドリンアルカロイド除去麻黄エキスの創薬に向けた取り組み~天然物医薬品の開発におけるブレイクスルーを目指して~」を行った。その後も共同研究者が一丸となって、EFEを臨床応用へ導くための研究を続けた。最近、EFEがSARS-CoV-2の宿主細胞への感染を阻害することが分かり、感染初期のCOVID-19患者の治療薬として有用であることが示唆された。そこで、AMED「令和2年度 新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業」に応募し、採択された結果、EFEをCOVID-19治療薬として医薬品化するための医師主導治験が可能となった。
 本シンポジウムでは、日本で初めての新規医療用生薬エキス製剤の製造販売承認申請を目的とした、医師主導治験のための治験薬の開発と、治験結果の中間報告を元に、天然物医薬品の開発における課題を議論する。

座長挨拶:合田 幸広(国立衛研) (16:00 〜 16:05)

ラウンドテーブルディスカッション (17:45 〜 18:00)

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