日本薬学会第142年会(名古屋)

セッション情報

一般シンポジウム

[S10] 次世代から次々世代を担うアカデミアの若手研究者がひた走る薬剤学研究の今,そして夢見る将来

2022年3月26日(土) 13:30 〜 15:30 [K会場] 会議室224 (2号館2階)

オーガナイザー:山田 幸平(静岡県大薬)、伊藤 貴章(岐阜薬大)

近年,治療困難とされてきた疾患に対する画期的な治療薬として核酸医薬,抗体医薬,細胞医薬など新たな治療薬モダリティが注目されており,既に多くの製品が上市されている.一方で,新型コロナウイルス感染症が 1 つの契機となり従来から存在する低分子医薬のリポジショニングに対する関心も高まっている.このように様々なモダリティが治療薬としてのポテンシャルを秘めているものの,当然ながらそれぞれの物性,標的部位や目的とする体内動態,想定される患者状態などが異なるため個々の開発ケースに合わせた高度な薬剤学的アプローチが求められる.例えば,投与経路,製剤化技術,DDS 技術,デバイス等の使い分けが重要であることはもちろん,開発した薬剤の特性や品質を適切に評価するための方法論の確立も必須である.このように,「治療薬候補」を「治療薬」に仕上げる最後の大仕事を担う薬剤学の存在感は今後さらに高まっていくと予想される.本シンポジウムでは 5 人のアカデミア若手薬剤学研究者が本分野のエキスパートになるべく日々熱意をもって取り組む研究の成果を紹介し,独自の視点で得た気づきや課題をもとに今後の展望を語り合う.若きエネルギーに溢れるパネリストと来場者の活発な議論を通じて薬剤学研究の未来を拓いていきたい.また,本シンポジウムが我々若手研究者に続いてさらに次の世代の若手研究者を志す学生たちが生まれるきっかけになることも期待している.

オーガナイザー挨拶:山田 幸平(静岡県大薬) (13:30 〜 13:35)

総括:伊藤 貴章(岐阜薬大) (15:15 〜 15:30)

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