日本薬学会第142年会(名古屋)

セッション情報

一般シンポジウム

[S45] 第17回若手が拓く新しい薬剤学~ソフトマテリアルによる新たな製剤開発~

2022年3月28日(月) 09:30 〜 11:30 [R会場] 白鳥ホール南 (4号館1階)

オーガナイザー:門田 和紀(大阪医薬大薬)、勝見 英正(京都薬大)

近年、従来の低分子医薬に加えて、抗体医薬などのタンパク質医薬、核酸医薬、細胞医薬等の創薬が台頭し医薬品モダリティが多様化している。その際に、従来の製剤設計技術に加えて、新たな視点での製剤設計が重要となる。特に、エマルション、高分子ゲル、生体分子などの柔らかい粒子については、医薬品や化粧品といった製剤設計においても非常に重要な研究課題である。こういった柔らかい粒子はソフトマテリアルやソフトマターと呼ばれ、物理化学的性質や生体膜のような細胞生物学的な相互作用の理解が製剤設計に欠かせない。本シンポジウムの前半では、ソフトマテリアルを実際に利用した製剤設計の実例について紹介する。具体的には、新たな素材の超分子による動的特性を駆使した変幻自在型製剤素材を利用したDDS製剤の開発、タンパク質の固体表面を界面活性剤で被覆し、油中に分散させたsolid-in-oil技術及び共非晶質(co-amorphous)状態を利用した経皮製剤に関する研究である。また後半では、最近計算機の向上などで、より製剤設計への適用が身近になった分子シミュレーションを利用した製剤設計と、ナノ粒子の細胞膜への透過機構についての講演である。本講演において、多角的な視点でソフトマテリアルによる新たな製剤開発に関する最新データを紹介し、ソフトマテリアルを利用した製剤設計とその展望についても来場者とともに議論し考えたい。

オーガナイザー挨拶:門田 和紀(大阪医薬大薬) (09:30 〜 09:35)

総括:勝見 英正(京都薬大) (11:25 〜 11:30)

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