2020年秋の大会

講演情報

一般セッション

VI. 核融合工学 » 601-4 核融合機器工学(第1壁,ダイバータ,マグネット等)

[2N15-16] ダイバータ工学

2020年9月17日(木) 16:45 〜 17:25 N会場 (Zoomルーム14)

座長:小西 哲之(京大)

17:00 〜 17:15

[2N16] 先進多段階ろう付接合法(AMSB)によるダイバータ受熱機器の開発

*時谷 政行1、浜地 志憲1、平岡 裕2、増崎 貴1、田村 仁1、能登 裕之1、田中 照也1、恒吉 達矢3、辻 義之3、室賀 健夫1 (1. 核融合研、2. 岡山理科大、3. 名大)

キーワード:先進多段階ろう付接合法(AMSB)、ダイバータ、タングステン、銅合金、熱負荷

世界初のろう付接合技術「先進多段階ろう付接合法(Advanced Multi-Step Brazing: AMSB)」を発明し,酸化物分散強化銅(GlidCop)をヒートシンク材料に,タングステンをアーマー材料とした,世界最高性能の核融合炉用ダイバータ受熱機器の開発に成功した.
AMSBは,先進的ろう付接合法と呼ぶ接合方法を1つの受熱機器製造過程で繰り返し適用する手法である.同手法により,GlidCop製ヒートシンクに矩形の冷却流路を切削加工した後に,ステンレス鋼等の材料で完全リークタイトの封止構造を実現することができる.また,同じ接合熱処理を繰り返し適用しても,一度接合した継手は熱影響を受けない.以上の特徴を生かして,V型スタッガードリブ付きの矩形冷却流路を有するダイバータ受熱機器を製造し,同機器への熱負荷試験を実施した結果,30MW/m2の定常熱負荷において良好な除熱性能が確認された.