日本認知心理学会第17回大会

講演情報

ポスター発表

[P1] ポスター発表1:記憶

2019年5月25日(土) 10:00 〜 12:00 セミナー室 (東館2階)

[P1-06] 肯定的なメタ記憶に基づく語り直しは幸福感と希望感に寄与する

*池田 和浩1、佐藤 拓2、川﨑 弥生3 (1. 尚絅学院大学、2. 明星大学、3. 日本学術振興会・専修大学)

キーワード:転換的語り直し、メタ記憶、幸福感と希望感

本研究は、(1)メタ記憶の特性が記憶の語り直し方略に与える影響を検証し、(2)記憶の認知的特性が現在の満足感と将来への希望感に与える影響を検証した。270名の参加者は、Re-TALE尺度(ネガティブ感情制御 (α = .86), ポジティブ感情拡張 (α = .75), 認知転換 (α = .83))、一般的メタ記憶尺度(記憶に対する自信(α = .79), 既課題特性の認知(α = .72), 想起の失敗経験(α = .66))、PRMQ、日本語版Herth希望尺度 (希望的計画(α = .83),前向き思考 (α = .79),見通しの暗さ (α = .78))、人生満足感尺度 (α = .76)に回答した。その結果,ネガティブ感情制御の語り直し方略を用いることは,メタ記憶への否定的な信念に関与し,将来への希望を減衰させることが確認された。一方,認知転換を目的とした語り直しを行うことは,メタ記憶への肯定的信念に関連し,現在の満足感と将来の希望感を高めることが確認された。

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