日本認知心理学会第17回大会

講演情報

ポスター発表

[P1] ポスター発表1:記憶

2019年5月25日(土) 10:00 〜 12:00 セミナー室 (東館2階)

[P1-08] 「助ける」想像と「助けない」想像が援助行動意図に与える影響

*小林 正法1、小國 龍治2、大竹 恵子2,3 (1. 山形大学、2. 関西学院大学、3. 応用心理科学研究センター)

キーワード:エピソード的未来思考、援助行動、再現

援助が必要な人物を「助ける」というエピソードシミュレーション(想像)は援助行動意図を高める(e.g., Gaesser et al., 2014)。その一方で,他者に不利益な行動の想像はその行動意図を高めることも示されている(Morris et al., 2018)。現実場面では,援助行動を行うか行わないかという2つの選択肢を選ぶ際にそれぞれの事態の想像を行う可能性があるが,「援助行動を行わない」という他者への不利益な行動の想像が援助行動の意図を低下させるかは不明である。そこで本研究はオンライン実験によってこの点を検討した。[小國 龍治1] 実験の結果,援助が必要な人物を描写した文章に対して,その人物を「助ける」想像をした群は,「助けない」想像をした群や統制群に比べて,援助行動意図得点が高かった。この結果は,援助行動においては,行動の種類によって想像による行動意図が高まるかどうかが異なることを示唆している。

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