2023年第70回応用物理学会春季学術講演会

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シンポジウム(口頭講演)

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[16p-E302-1~10] 究極のラボ・オートメーション:半導体ギガFabを実験用巨大ロボットとして動かせるか?

2023年3月16日(木) 13:30 〜 18:30 E302 (12号館)

秋永 広幸(産総研)、青野 真士(Amoeba Energy)、三河 巧(SCREEN)

16:20 〜 16:50

[16p-E302-7] ロボティックバイオロジーによる生命科学の加速 ―研究室の自律化と科学的発見の自動化に向けて―

高橋 恒一1,2,3 (1.理化学研究所、2.慶應義塾大学、3.大阪大学)

キーワード:ロボティックバイオロジー、実験自動化、AI駆動型科学

我々は、理化学研究所神戸キャンパス内に将来のロボット実験センター構想のプロトタイプとなる、「ロボティック・バイオロジー・プロトタイピング・ラボ(RBPL)」を建設し、科学実験を「モノのプログラミング」として記述、伝達、実行するための技術体系の構築を進めている。
既に、細胞生物学実験のロボット化や自動実験計画による実験システムの自律化などに取り組み、例えば再生医療領域においてはiPS細胞から網膜色素上皮細胞への分化誘導条件をAIロボットに自律的に発見させることにも成功した。
情報技術とロボティクスの導入によって実験、理論、計算、データという4つの主要な科学的方法論を融合し飛躍的に進展を加速するいわゆるAI駆動型科学は「第5の科学領域」としても有望視されている。生命科学分野を中心に、AIロボット駆動科学の現在と今後を国際動向なども混じえて議論する。