資源・素材2021(札幌)

講演情報(2021年8月18日付 確定版)

一般講演

【一般講演】 高温素材プロセッシング

2021年9月16日(木) 09:30 〜 11:30 第4会場 (Webex)

司会:大石 哲雄(産総研)、大内 隆成(東京大学)

10:30 〜 10:50

[3K0401-06-04] 溶融LiCl-KCl中におけるNi-Dy合金化・脱合金化反応のin-situ白色X線回折測定

○片所 優宇美1、大石 哲雄1 (1. 産業技術総合研究所)

司会:大内 隆成(東京大学)

キーワード:希土類金属、Ni-RE合金、in-situX線回折

本研究グループでは、希土類磁石からの希土類金属の分離・回収を単一工程で行うプロセスとして、溶融塩と合金隔膜を用いたプロセスを研究している。この技術の核は、選択的透過性を有する合金隔膜であり、これは溶融LiCl-KCl中におけるNi-REの合金化/脱合金化に関する一連の研究で得られた知見に基づいている。しかし、この一連の研究は現象論に留まるものが多く、反応機構の解明はあまり進んでいない。そこで我々は、反応機構解明のためin-situ測定による検証を行っている。前回、合金化反応中の回折ピークの挙動、Dyの蛍光X線の挙動を報告したが、脱合金化反応に関しては明らかになっていなかった。今回は、合金化後に同じ試料で継続して脱合金化反応のin-situ測定を実施した。その結果、合金化/脱合金化に伴い、Niの回折ピークの減少/増加、DyNi2の回折ピークの増加/減少が見られた。一方、Dyの蛍光X線のピーク強度に関しては、合金化に伴い増加、脱合金化開始時に倍増し、2.5 V(vs. Li+/Li)に電位を保持した時点から急激に減少した。

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