2017年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 301-1 炉物理,核データの利用,臨界安全

[1F08-11] 解析コード開発・検証1

2017年3月27日(月) 14:45 〜 15:50 F会場 (16号館 16-206教室)

座長:鈴木 求 (電中研)

14:45 〜 15:00

[1F08] 国産核データ処理システムFRENDYの開発

(4)ACEファイル作成機能の実装

*多田 健一1、長家 康展1、国枝 賢1 (1. 原子力機構)

キーワード:FRENDY、NJOY、核データ処理、ACE、MCNP、ICSBEP、JENDL

原子力機構では、国産核データ処理システムFRENDY(FRom Evaluated Nuclear Data librarY to any application)の開発を進めている。
FRENDY の開発では、連続エネルギーモンテカルロ計算コード用の断面積ライブラリ作成機能の実装を第一の目標としている。
連続エネルギーモンテカルロ計算コード用の断面積ライブラリの作成を行うためには、(1) ポイントワイズ断面積の作成、(2) 確率テーブルの作成、(3) 熱中性子散乱データの処理、(4)連続エネルギーモンテカルロ計算コード用断面積ライブラリの作成の四つの処理を実施する必要がある。
FRENDYでは既に1 - 3 の処理機能を実装しており、今年度はPHITS やMCNP など、多くのモンテカルロ計算コードで採用されているACE ファイルの作成機能の実装について報告する。FRENDY で作成したACE ファイルの妥当性検証のため、JENDL-4.0 をFRENDY およびNJOY99 で処理したACE ファイルを使用して積分実験のベンチマーク計算を実施し、実効増倍率を比較した。その結果、どの体系においても0.05%以下の精度でNJOY99 の結果と一致することが分かった。このことから、FRENDY のACE ファイル作成機能は妥当であると考えられる。