2018年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 202-2 放射線物理,放射線計測

[1A12-15] 放射線物理

2018年9月5日(水) 15:50 〜 16:55 A会場 (B棟 B11)

座長:前川 立行(東芝電力放射線テクノサービス)

16:05 〜 16:20

[1A13] La-138 の放射線照射によるベータ崩壊の変化

*谷口 良一1、伊藤 憲男1、宮丸 広幸1、小嶋 崇夫1、岡本 賢一1、辻本 忠2 (1. 大阪府立大学、2. 安心安全科学アカデミー)

キーワード:核励起、ベータ崩壊、短寿命化

Cs-137による環境汚染問題の解決をめざして長寿命ベータ核種の短寿命化の検討を行っている。長寿命のベータ核種を核励起することで、崩壊の禁制度を下げることができ、短寿命化が可能であると予想されている。現在、半減期1000億年のLa-138にCo-60ガンマ線の照射、電子線形加速器による最大8MeVのX線照射、および電子線照射を行い、短寿命化の評価を行っている。現時点では、数百kGy程度の照射で数パーセントの減少を観測しているが、減少が見られたのは金属試料のみであり、酸化物試料では減少は観測されていない。さらに実験を重ねるとともに照射する放射線を含めた総合的な議論が必要であると思われる。