2018年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 502-1 原子炉材料,環境劣化,照射効果,評価・分析技術

[1C11-13] 原子炉圧力容器1

2018年9月5日(水) 15:35 〜 16:25 C会場 (B棟 B21)

座長:橋本 直幸(北大)

15:50 〜 16:05

[1C12] イオン照射した原子炉圧力容器鋼溶接熱影響部のX線吸収を用いた微細組織分析

*河 侑成1、岩田 景子1、高見澤 悠1、岡本 芳浩1、下山 巖1、本田 充紀1、塙 悟史1、西山 裕孝1 (1. 原子力機構)

キーワード:圧力容器鋼、溶接熱影響部、広域X線吸収微細構造、イオン照射

原子炉圧力容器鋼のクラッド溶接による熱影響部(HAZ)には熱履歴により組織が複雑に分布し、照射感受性が組織により異なる可能性がある。本研究では、照射によりHAZの各組織に生じる構造変化を調べるため、μmオーダーの微小領域の平均的な情報が得られるX線吸収微細構造(XAFS)解析を未照射材及びイオン照射材に適用した。未照射材では、粗粒域HAZ、細粒域HAZでMo K吸収端のスペクトルに違いが認められ、Mo系炭化物の析出分布が組織により異なる事が推測された。照射材の測定からは、Cu K吸収端のスペクトル変化から、照射によりCu原子周囲の原子配列の乱れの増加もしくは配位数が減少したことが判った。