2018年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 201-1 原子核物理,核データ測定・評価・検証,核反応工学

[2B18-21] LLFP、核共鳴蛍光

2018年9月6日(木) 16:55 〜 18:00 B会場 (A棟 A21)

座長:深堀 智生(JAEA)

17:10 〜 17:25

[2B19] 微視的集団模型によるLLFPの核構造研究

*中務 孝1、鷲山 広平1 (1. 筑波大学)

キーワード:長寿命核分裂片、密度汎関数理論、集団模型

現在ImPACT藤田プログラムで進められているLLFP安定核種化・短寿命化研究の基礎として、これらLLFPとその周辺核の構造を理解することは重要である。また、長寿命という特徴は、核構造の特異な性質に由来していると考えられ、実験データやこれまでの理論計算に基づいて、これらの多くは原子核の形が大きく揺らいだ状態にあると予想される。そこで、形の量子揺らぎを取り入れるため集団模型を採用し、原子核密度汎関数理論に基づいて模型パラメータを微視的に計算する。特に集団慣性質量パラメータの微視的計算のため、3次元座標空間ハートレー・フォック・ボゴリューボフ法に基づく線形応答計算コードを開発した。LLFP周辺核への応用と、核形状の量子揺らぎが果たす役割について報告する。