2018年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 201-1 原子核物理,核データ測定・評価・検証,核反応工学

[2B18-21] LLFP、核共鳴蛍光

2018年9月6日(木) 16:55 〜 18:00 B会場 (A棟 A21)

座長:深堀 智生(JAEA)

17:40 〜 17:55

[2B21] 直線偏光ガンマ線を用いたAl-27の核共鳴蛍光散乱実験

*静間 俊行1,2、Omer Mohamed2、羽島 良一1,2、小泉 光生2 (1. 量研、2. 原子力機構)

キーワード:核共鳴蛍光散乱、レーザーコンプトンガンマ線

Al-27は核物質の非破壊分析において、散乱強度を求める際の基準として用いるため、励起準位の共鳴幅やスピン・パリティなどの詳細な情報が必要である。そこで、直線偏光をしたレーザーコンプトンガンマ線ビームを用いて、Al-27原子核の核共鳴蛍光散乱実験を行った。実験は米国デューク大学で行った。中心エネルギー3.0MeV、半値幅約4%のガンマ線ビームを、Al-27ターゲットに照射し、散乱ターゲットからの共鳴散乱ガンマ線を高純度ゲルマニウム検出器を用いて測定し、入射ガンマ線の偏光面に対する散乱ガンマ線の角度分布を測定した。その結果、励起エネルギー3.004MeV準位の共鳴幅が7meV、スピン・パリティが9/2+であることがわかった。