2018年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 501-1 基礎物性

[2E06-08] 物性計測

2018年9月6日(木) 16:05 〜 16:55 E会場 (A棟 A34)

座長:福山 博之(東北大)

16:20 〜 16:35

[2E07] 高温領域における(U, Pu)O2のエンタルピー測定と比熱評価

*森本 恭一1、小笠原 誠洋2 (1. 原子力機構、2. 検査開発)

キーワード:MOX燃料、熱物性、エンタルピー、比熱

MOXの比熱は熱伝導率の評価や原子炉の過渡事象及び過酷事故の評価において重要となる熱物性値の一つである。
本試験ではPuO2とUO2の影響が同程度に現れると考えられるPu含有率が約50%のMOX試料を用いて,エンタルピーの測定と比熱の評価を行った。試料はUとPu濃度をそれぞれ約50%に調整した硝酸溶液をマイクロ波脱硝で転換した粉末を用い,これを焼結してO/Mを2.00に調整したものである。この試料についてドロップカロリーメータを用いて2000K以上の高温領域までのエンタルピー測定を実施した。また,試料とタングステン製容器の反応を抑制するために測定ではレニウム製内容器を使用した。エンタルピーは温度に対し1900K辺りまでは一定の割合で上昇し,これ以上ではその上昇割合が大きくなった。これは比熱が1900K以上では上昇することを示す。