2018年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 303-1 原子炉計測,計装システム,原子力制御システム

[1A01-03] 過酷事故時計装

2018年3月26日(月) 14:45 〜 15:40 A会場 (C1棟 C1-211)

座長:氏田 博士 (原安進)

14:45 〜 15:00

[1A01] 可視光信号を用いた水中無線伝送式監視システムの開発

*大塚 紀彰1、武内 伴照1、柴垣 太郎2、駒野目 裕久2、土谷 邦彦1 (1. 日本原子力研究開発機構、2. 池上通信機株式会社)

キーワード:監視システム、可視光通信、画像解析、使用済み燃料、過酷事故

原子力発電所安全性高度化の一環として、使用済み燃料監視システムの開発を行っている。本システムは使用済み燃料保管プール内の水温・水位等を計測し、その計測データを可視光信号によって外部へ伝送することで監視を行うものである。本研究は、過酷事故時でも使用できるよう放射線・高温環境でも駆動可能な電子部品の選定及び気泡・濁度・障害物を伴う水環境でも伝送可能なシステムの検討を行った。ガンマ線照射試験により、1MGyまでの耐放射線性を有する電子部品(FPGA・AD変換器・バッテリー等)を選定し、各部品を用いてシステムの試作体を製作した。同試作体を用いて過酷事故時の環境を模擬した性能試験を行い、100℃の環境下で100時間及び気泡・濁度・障害物を伴う水環境でも90%以上の精度で情報を伝送できることを明らかにした。