2018年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[1B08-14] 沸騰・凝縮

2018年3月26日(月) 14:45 〜 16:40 B会場 (C1棟 C1-311)

座長:古谷 正裕 (電中研)

15:00 〜 15:15

[1B09] ハニカム多孔質体が海水の飽和プール沸騰限界熱流束に与える影響

*今西 孝介1、森 昌司1、Wilton Fogaça2、奥山 邦人1 (1. 横浜国立大学、2. サンパウロ大学)

キーワード:沸騰、ハニカム多孔質体、IVR、海水、限界熱流束

原子炉事故時の緊急冷却として、原子炉容器を冠水させ沸騰冷却によって容器壁外部より除熱するIVRシステムの開発が望まれている。著者らは、多孔質部の毛管力によって液を伝熱面まで供給し、発生した蒸気を矩形の穴から排出させる機能を有したハニカム多孔質体を伝熱面に設置するという手法を提案しており、作動流体が蒸留水の上向き伝熱面飽和プール沸騰において、限界熱流束(CHF)が裸面の2倍以上(2.1MW/m2)に向上することを確認している。しかしながら、実際の事故時には海水が注入される可能性があり、蒸発させた際にハニカム多孔質体内部に海水塩が析出し、毛管力を低下させる恐れがあることから、作動流体を人工海水とした場合の限界熱流束への影響について実験的に検討を行った。