2018年春の年会

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一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 402-1 炉材料とその照射挙動

[1D05-08] 腐食挙動

2018年3月26日(月) 11:00 〜 12:00 D会場 (R1棟 R1-212)

座長:加治 芳行 (JAEA)

11:45 〜 12:00

[1D08] ADSターゲットビーム窓材の液体金属中腐食に及ぼす照射の効果

*大久保 成彰1、近藤 啓悦1、喜多村 茜1、奥野 泰希1 (1. 日本原子力研究開発機構)

キーワード:分離変換、加速器駆動未臨界システム、フェライト/マルテンサイト鋼、イオン照射、液体金属中腐食

加速器駆動未臨界システム(ADS)では、核破砕中性子源及び炉心冷却材として、鉛ビスマス液体金属を用いる。本研究では、ADSターゲット窓候補材に対して、イオン照射後に浸漬試験を行い、液体金属中材料腐食に及ぼす照射の影響を評価した。450℃にて20dpaまで自己イオン照射したT91鋼を、450℃の鉛ビスマス中にて1000時間浸漬し、表面の腐食状態を断面SEM等により観察した。照射により、未照射部に比べて酸化被膜の成長が抑制され、また、鉛ビスマス中への鉄の流出も観察された。以上のように、液体金属中で照射を受ける材料では、鉛ビスマス界面での物質移行過程が重要であることを示す結果が得られた。