2018年春の年会

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VI. 保健物理と環境科学 » 保健物理と環境科学

[1E14-19] 環境モニタリング

2018年3月26日(月) 16:20 〜 18:00 E会場 (R1棟 R1-311)

座長:谷村 嘉彦 (JAEA)

17:35 〜 17:50

[1E19] 空間線量率の時系列データと諸パラメータの分布を考慮した福島事故後の外部被ばく線量の推計

*宮武 裕和1、義澤 宣明1、河合 理城1、鈴木 元2 (1. 株式会社 三菱総合研究所、2. 国際医療福祉大学クリニック)

キーワード:空間線量率、外部被ばく線量、線量評価、線量分布解析、福島周辺県

福島事故後広範かつ継続的に実施されてきた走行サーベイや自治体が設置したモニタリングポストによる空間線量率の測定結果をもとに、宮城県丸森町や福島県南相馬市等における空間線量率の経時的変化を分析した。なお、分析にあたっては、指数関数1項で表される簡易的な低減モデルのほか、環境移行や物理減衰を考慮した現実に近い低減モデルも用いた。さらに、住民の屋内外の滞在時間や家屋の放射線低減係数等の各種パラメータの分布を考慮することで、空間線量率の経時的変化に基づく同市町における住民の外部被ばく線量の推計を行った。その推計結果を自治体等で実施されてきた個人線量計による測定結果と比較することで、推計モデルの検証を行うとともに、各パラメータの分布が推計結果に及ぼす影響等を考察した。