2018年春の年会

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II. 放射線工学と加速器・ビーム科学 » 202-3 中性子源・中性子工学

[1G01-07] 中性子源,中性子利用

2018年3月26日(月) 10:00 〜 11:55 G会場 (U2棟 U2-212)

座長:伊藤 主税 (JAEA)

10:00 〜 10:15

[1G01] 中性子源標的容器用316L鋼の溶接材と照射硬化を模擬した冷間加工材の疲労過程における機械特性と微細組織の変化

*管 文海1、若井 栄一1、直江 崇1、万 濤1、高田 弘1、二川 正敏1 (1. 日本原子力研究開発機構)

キーワード:中性子源標的容器、疲労、316L鋼、溶接、冷間加工

J-PARCの核破砕中性子源の水銀標的容器は、1 MWの大強度陽子ビームでの安定運転を目標としている。SUS316L鋼製の多重の薄肉溶接構造体は、パルス陽子線の入射によって、繰返し応力や熱荷重を受けるので、構造体の健全性の確保のために、疲労特性を評価する必要がある。本研究では、容器構造材であるSUS316L鋼をベースにして、実機溶接条件により製作した溶接材、及び照射硬化を模擬した冷間加工材を用いて、繰返し荷重負荷試験を実施し、電気抵抗率及び非線形超音波装置による減衰係数の測定を通じて、疲労過程における微細組織や転位密度の変化を定量的に評価した結果を報告する。