2018年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 302-1 新型炉システム

[1G12-15] 超臨界水炉

2018年3月26日(月) 15:50 〜 16:55 G会場 (U2棟 U2-212)

座長:宮川 高行 (原電)

15:50 〜 16:05

[1G12] スーパー高速炉の軸方向非均質炉心のMA変換特性予備評価

*福田 貴斉1、山路 哲史1 (1. 早稲田大学)

キーワード:マイナーアクチノイド、核変換、超臨界圧水炉、高速炉、軸方向非均質MA装荷

超臨界圧軽水で冷却するスーパー高速炉は炉心軸方向に水密度が大きく変化する。本研究ではMOX燃料とblanket燃料により軸方向非均質炉心を構成し、軽水炉使用済燃料に含まれるマイナーアクチノイド(MA)を効果的に変換するスーパー高速炉概念の創出に取り組んでいる。本報では中性子スペクトルが硬いMOX燃料にMAを選択的に添加した際のMA変換特性を示す。MA変換性能の指標に、MA変換量と変換率を定義し、負のボイド反応度、最大線出力密度、最高被覆管表面温度を設計基準とした。SRAC2006を用いた核計算と単チャンネル熱流動解析を結合させた三次元核熱結合炉心燃焼計算によりこれらの炉心特性を評価した。その結果、MA変換量と変換効率はMAを添加するに従い上昇するが、軸方向非均質炉心特有の炉心出力分布や負のボイド反応度特性の制限がMA変換性能を制約していることが明らかになった。