2018年春の年会

講演情報

一般セッション

I. 総論 » 総論

[1J01-04] 原子力と法

2018年3月26日(月) 10:50 〜 12:00 J会場 (U3棟 U3-211)

座長:稲村 智昌 (電中研)

10:50 〜 11:05

[1J01] 原子力発電再稼働裁判の課題

(1)原子力の裁判問題とその論点

*堀池 寛1、宮野 廣2、田中 治邦3、鈴木 孝寛4、村田 貴司5 (1. 福井工業大学、2. 法政大学、3. 日本原燃、4. 国際法学会、5. 横浜市立大学)

キーワード:判決例、差止請求

裁判は社会関係における利害の衝突や紛争を解決、調整するために、法定の形式に従い当事者に対して示す拘束力のある判断である。しかし、本来当事者間の争いの解決を目的とした制度で、科学的な正否と妥当性を問うものではない。裁判では裁判官の心証を含めて、法的に原告と被告のどちらの言い分に理があるのかという線上で判断される。行政府である原子力規制委員会での高度で専門的な判断過程とその結論の是否、また、稼働の判断において、行政府の判断の一部に誤りがあると断定するものであるが、その誤りの指摘には様々な論理があり、学術的にも誤りと見られるものもあり、分析して、丁寧な対応が必要である。