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[1K16] 溶融炉心プールのスロッシング運動に伴うエナジェティックスに関する検討
キーワード:炉心損傷事故、再臨界、溶融炉心プール、スロッシング運動、エナジェティックス
高速炉の典型的な炉心損傷事故(CDA)である1次冷却材流量減少時反応度抑制機能喪失(ULOF)事象における遷移過程において全炉心規模の溶融プールが形成されると、燃料の凝集を伴うプール運動(スロッシング)よって核的な反応が増幅され、即発臨界を超過する可能性がある。しかしながら、プール温度の急速な上昇による燃料分散等の核的なフィードバックを伴う溶融プールの運動挙動は、遷移過程後期での再臨界ポテンシャルを規定する上で重要であるにも関わらず、これまで十分には検討されていない。本研究では、溶融プールの運動によってエナジェティックスが発生する場合の放出エネルギーの上限値を規定するメカニズムを明らかにすることを目的に、核熱結合解析の結果から、スロッシングに伴うエネルギー発生挙動について検討した。