2018年春の年会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 405-1 放射性廃棄物処理

[1N01-06] 汚染水および二次廃棄物の処理技術

2018年3月26日(月) 14:45 〜 16:20 N会場 (M3棟 M3-211)

座長:天本 一平 (JAEA)

15:45 〜 16:00

[1N05] セシウム吸着ゼオライトのセメント固化技術に向けたゼオライトを混入した固化体の設計に関する基礎研究

*庭瀬 一仁1、酒井 大誠1、馬渡 大壮1 (1. 八戸工業高等専門学校)

キーワード:ゼオライト、早強ポルトランドセメント、フライアッシュ、細孔径分布、実効拡散係数

福島第一原子力発電所では、放射性汚染水の処理の二次廃棄物として発生するセシウム吸着ゼオライトの処分方法の確立が急務となっている。本研究では、セメント固化技術の実現性検討に向け、ゼオライトを混入したセメント固化体の基礎物性を測定した。実施した試験は、圧縮強さ試験、細孔径分布の測定、電気泳動試験である。固化体は早強セメントとフライアッシュ併用系の配合とし、自己充填によって作製した。結果、ゼオライトを混入した固化体は、廃棄体落下時の飛散や積み上げ時の荷重に対して十分な圧縮強さを有することを確認した。さらに、セメントマトリックスは緻密になり、実効拡散係数は通常のコンクリートに比べて若干小さくなった。