2018年春の年会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 405-1 放射性廃棄物処理

[1N07-12] ガラス固化技術1

2018年3月26日(月) 16:20 〜 17:55 N会場 (M3棟 M3-211)

座長:三村 均 (ユニオン昭和)

17:20 〜 17:35

[1N11] 鉄リン酸ガラス中におけるZrおよびCs周りの局所構造解析

*松浦 治明1、田治見 祐里1、小藤 博英2、渡部 創2、宮脇 拓洋3、岩永 基志3、矢野 哲司3 (1. 東京都市大学、2. 日本原子力研究開発機構、3. 東京工業大学)

キーワード:鉄リン酸ガラス、セシウム、ジルコニウム、広域X線吸収微細構造法

乾式再処理により生じる高レベル放射性廃棄物に対しては、廃棄物固化媒体として高充填率の期待できる鉄リン酸ガラスの適用が注目されている。核分裂生成物のうちZrは鉄リン酸塩ガラスに元来なじみにくい物質であるが、廃棄物の一つであるCsの共添加について調べたところ、Cs含有量によりZrの分散状態に変化が観測され化学的安定性の相違がみられた。Zrの分散状態と構造との相関性を明らかにするために、ZrおよびCsの含有量を変えた試料を用いたXAFS構造解析によりガラス中におけるZrおよびCsの原子周りの配位構造の評価を行った。Zrの局所構造はZr/Cs比に依存するが、Zrの含有量が4%を超えるとCs添加に関わらず全ての組成において結晶相の混在が見られた。